3月の外交ニュース

 

@ 3月8日(水) 自由民主党国際局主催 立党50年歴代総裁官房長官
    リレー講演会にて講演

歴代総裁・官房長官リレー講演会の最終回に登場した橋本は日本の国際貢献の必要性について語った。橋本は大蔵大臣当時に湾岸戦争が始まり「各国が若い命を賭けて軍隊等を出す中で、日本はお金しか出すことが出来なかった立場は国際的に非常に辛いものであった」と当時を振り返った。また、この過去の思いが総理時代にクリントン大統領との間で日米安全保障共同宣言を結ぶきっかけになったと述べた。日米安全保障共同宣言は周辺事態への対応そしてテロ対策等国際社会で動きうる基礎を作ることが出来たと語り、国際社会の中での日本の位置づけについて話をした。

詳しくはWhat’s Newの自由民主党国際局主催立党50年歴代総裁・官房長官リレー講演会参照。

 

A 3月14日(火) 国連「水と衛生に関する諮問委員会」第5回会合開催

メキシコ訪問中の橋本龍太郎は14日に開催された国連「水と衛生に関する諮問委員会」第5回会合に諮問委員会議長として出席をした。今回の諮問委員会では過去4回の会合の議論を総括し行動計画をまとめあげた。
行動計画は資金調達・水事業体パートナーシップ・衛生・モニタリング・統合水資源管理・水と災害の6つの主要分野に分かれている。

詳しくはWhat’s Newの3月16日諮問委員会円卓会議参照。
詳しくはWhat’s Newの3月21日(火)第4回世界水フォーラム閣僚会議における 「国連水と衛生に関する諮問委員会議長」として挨拶参照。

 

B 3月15日(水) 地元記者との対談

第4回世界水フォーラムに参加をする為にメキシコを訪れていた橋本は、地元新聞社との懇談会をもち第4回世界水フォーラム開催前の心境を語った。

詳しくはWhat’s Newの3月15日記者懇談会参照。

C 3月16日(木) 第4回世界水フォーラム開会式

橋本龍太郎は2006年3月16日〜メキシコシティーにて開催された第4回世界水フォーラムに日本水フォーラム会長・国連「水と衛生に関する諮問委員会」議長・日本国元内閣総理大臣として参加をした。

 

D 3月16日(木) 「From Japan to Mexico」にて

開会式後に行われた「第3回から第4回世界水フォーラムへ“日本からメキシコへ”」において第3回世界水フォーラム運営委員会会長として挨拶をし、2003年3月に京都・滋賀・大阪にて開催された第3回世界水フォーラムで出された約束や提言の検証をし、この三年間で水を巡る世界がどのように発展してきたかを報告した。また、国際ネットワークや流域ネットワークの形成等についても述べた。

詳しくはWhat’s Newの3月16日「From Japan to Mexico」参照。

 

主な成果としてインドやガーナの事例について話をし、インドの「スラムや農村に安全な水を供給する」という約束については、「国連などから資金援助を得て、90以上の村に水供給を行えるようになった」。ガーナの水に関する市民の意思を向上させ水環境をよくするために、果実の実る木々の植林を行い、土壌浸食を防ぐ活動を行っている団体の事例を挙げ、この団体の地道な活動が政府を動かし、ガーナに無かった水省の設立に大きく貢献をした等、幾つかの心強い報告を紹介した。また、第3回水フォーラムで大きく成長した「ユース世界水フォーラム」や「世界子ども水フォーラム」等の次世代の子ども達の行動についても期待を抱いた。

E 3月16日(木) 国連「水と衛生に関する諮問委員会」議長として諮問委員会円卓会議にて挨拶

第4回世界水フォーラムに出席中の橋本龍太郎は、国連「水と衛生に関する諮問委員会」議長として円卓会議において諮問委員会を代表して冒頭挨拶をした。橋本は諮問委員会において取りまとめた「資金調達」・「水事業パートナーシップ」・「衛生」・「モニタリング」・「統合水資源管理」・「水と災害」の6つの主要分野からなる行動計画を発表した。諮問委員会は、この提案の実現に向け国際金融機関、地域開発銀行、OECDや援助機関との連携を強化し政府や地域政府機関等との協力をする事で、安全で衛生的な水の供給が出来ていない地域の人々に対してこの提案の恩恵が直接受けることが出来るように努めたいと豊富を語った。

詳しくはWhat’s Newの3月16日諮問委員会円卓会議参照。

 

F 3月17日(金) 国連「水と衛生に関する諮問委員会」記者会見

橋本龍太郎は「水と衛生に関する諮問委員会」の記者会見場において冒頭、国連「水と衛生に関する諮問委員会」の発足の経緯を説明。更に今回の第5回会合において、諮問委員会として行動計画をまとめあげた事を発表した。
様々な分野から委員が集められたこの諮問委員会においては、時には激しい議論もあったが、世界のよりよい水質管理と世界中の貧しい人々に安全で衛生的な水の供給をしなければならないという共通認識が今回の行動計画の合意への原動力となったと会議を振り返った。 また、行動計画は始まりの終わりであり、今後、行動計画で示した行動項目の実行へ諮問委員会全体として世界中の機関・人々との対話を重ねながら世界の水問題の解決に向けて取り組みたいと豊富を述べた。

 

G 3月19日(日) 日墨学院にて剣道練習会・昇段試験等に参加

第4回世界水フォーラム参加中の橋本は、全日本剣道連盟とともに日墨学院を訪れ、目録としてメキシコ剣道連盟に対し竹刀20本・剣道着10着袴10腰等を日本側代表として贈呈した。丁度この日は、メキシコ剣道連盟の昇段審査日であり、メキシコ国内から計130人余りの剣道家が一堂に集結し、昇段審査等に臨んでいた。昇段審査後、参加者とともに合同稽古をし、約60分間汗を流した。

 
 

I3月20日(月) CIMMYT(国際トウモロコシ・コムギ改良センター)視察。

第4回世界水フォーラム参加中の橋本は、メキシコシティー郊外にある国際トウモロコシ・コムギ改良センターを視察した。
CIMMYTは1966年にメキシコに設立された世界有数の非営利農業研究、訓練機関であり、後の「緑の革命」と呼ばれる基礎を築いたボーローグ博士がコムギ部長を勤め農業研究者として世界で始めてノーベル平和賞を受賞したことでも有名である。

 
 

J 3月20日(月) アジア太平洋水閣僚会議にて

第4回世界水フォーラムに出席中の橋本は「アジア・太平洋地域の日」を明日に控え日本水フォーラム会長として「アジア・太平洋地域の水閣僚会合」にて、挨拶をした。第4回世界水フォーラムに向けアジア・太平洋地域のコーディネーター役を勤めた日本水フォーラムは、今フォーラムに向けアジア太平洋地域を5つのサブ地域に分け議論を重ねてきた。世界人口の6割を有するアジア・太平洋地域が一つにまとまり水問題の解決に取り組むネットワーク「アジア・太平洋水フォーラム」構想を共通の認識として明日の「アジア・太平洋地域の日」において発足する事で合意をした。参加者は各国閣僚・政府関係者および国際機関等約160名を超えた。

詳しくはWhat’s Newの3月20日(月) 第4回世界水フォーラムにおけるアジア・太平洋水閣僚会議開会挨拶参照。

 

K3月21日(火)アジア太平洋地域の日において挨拶

日本水フォーラム会長の橋本は「アジア太平洋地域の日」において、アジア・太平洋地域が一つにまとまり水問題の解決に取り組むネットワーク「アジア・太平洋水フォーラム」の発足を発表した。

詳しくはWhat’s Newの3月21日(火) 第4回世界水フォーラムにおけるアジア・太平洋地域の日挨拶参照。

 

L3月21日(火) 閣僚会合にて「行動計画」を発表

国連「水と衛生に関する諮問委員会」議長として閣僚会合に参加をした橋本は、行動計画「ユア・アクション、アワ・アクション」を発表した。行動計画は「資金調達」「水事業パートナーシップ」「衛生」「モニタリング」「統合的水資源管理」「水と災害」の6つの分野に分かれている。橋本議長より行動計画は現在世界が直面してる水問題の突破口になる為の計画であり、現実に向けて全力で取り組みたいと抱負を語った。

詳しくは3月21日(火)第4回世界水フォーラム閣僚会議における「国連水と衛生に関する諮問委員会議長」として挨拶参照。

 

** 橋本龍太郎は2004年3月に国連アナン事務総長より設立が発表された、国連「水と衛生に関する諮問委員会」の議長を拝命している。

国連「水と衛生に関する諮問委員会」とは
2003年3月22日(国連水の日)に国連アナン事務総長の諮問委員会として発足した。諮問委員は政治・労働組合・NGO・公営民営の水道事業者等20名からなり、第1回会合のNY国連本部から始まり以降日本・イタリア・ドイツ・メキシコと5回の会合を重ね今回の行動計画をまとめあげた。
行動計画は、資金調達・水事業体パートナーシップ・衛生・モニタリング・統合水資源管理・水と災害の6つの主要分野から成っている。

M 日中友好七団体訪中

日本国際貿易促進協会会長である橋本は3月29日(水)〜4月1日(土)まで日中友好七団体の団長として訪中をした。

 

N 3月29日(水) 薄商務部長と会見

日本国際貿易促進協会会長の橋本龍太郎は訪中先の北京にて薄熙来商務部長と会談し、4月16日(日)〜日本国際貿易促進協会訪中団約70名を連れて再訪を予定してる旨を伝えた。また、先般ティム・アダムス財務次官訪中に触れ、現在の対ドル変動幅の拡大について議論をした。(これは訪米を控えている胡主席の最大の案件とされている)

 

*尚、4月16日からの訪中団は年に一度の大型訪中団であり、今年で33回目を迎える。訪中団は北京・上海・安徽を訪れる予定にしている。

O 熊前人民解放軍副総参謀長と会談

日中友好七団体訪中団より一足先に訪中していた橋本は、前人民解放軍副総参謀長であり、現中国戦略学会会長である熊光楷氏と昼食をともにした。熊氏と橋本は自衛隊と人民解放軍との間で佐官級の交流を民間主導で行っている経緯があり、佐官級交流は10年事業の今年で6年目を迎える。
尚、佐官級交流は2000年4月より停止していた次官級・大臣会談への実現等、数々の実績をあげている日中民間企業主導事業の一つである。

 

P 3月30日(木) 中日友好協会・中国人民対外友好協会主催歓迎会出席

歓迎会に出席した橋本は「両国の友情が深まり、あらゆる階層、分野で交流が深まるように祈る」と挨拶を述べた。

 

Q 3月31日(金)日中友好7団体と中日友好6団体との民間団体会長会議

日中民間団体会長会議に出席をした橋本は、現在の両国関係の障害を克服し、両国国民間の友好感情を前向きに発展させる必要があると冒頭述べた。また、4月16日からは日本国際貿易促進協会第33回訪中団団長として経済界約70名を連れて中国を再訪する旨を出席者に伝えた。靖国神社参拝問題に関しては、自身も総理大臣時代に参拝した経緯がある旨を説明し、誰もA級戦犯へ対して参っているのもではなく、参拝は自分自身の心の問題であると語った。

 

R 日中友好7団体と胡錦濤国家主席との会談

3月31日(金)日中友好7団体は胡錦濤国家主席と人民大会堂にて約1時間40分会談をした。冒頭橋本より、4月16日から経済企業等の団体約70名を連れて再訪する旨を伝えた。また、靖国問題に関しては「総理大臣当時に靖国参拝をした事例を挙げ、誰もA級戦犯に対して参拝をしているのではなく、個人の心の問題であると述べた」

*橋本は母親の兄、従兄弟、小学1年の担任等が祭られている為に、毎年靖国神社を参拝している経緯がある。