第3回世界水フォーラム大阪デイ 開会挨拶
第3回世界水フォーラム運営委員会
会長 橋本龍太郎
第3回世界水フォーラム大阪委員会
太田会長と
水のEXPO視察
「水のEXPO」出展の地元岡山県ブースを訪れる

 皆さん、おはようございます。本日ここに、アブザイド世界水会議会長、太田大阪府知事、チュバイチュカ・UN・HABITAT長官、ラモス元フィリピン大統領、ナーン・アナン国連事務総長夫人他多くの関係者の皆様のご参加の下、大阪デイの開会を宣言することを、大変光栄に思います。

 会議の開催に当たり、並々ならぬご尽力を頂きました市民、NGO、経済界の皆様に心より感謝を申し上げます。

 また、二日間にわたる大阪デイに御出席いただく参加者の皆様に心から歓迎の意を表します。

 いよいよ大阪での水の議論が幕を開けます。今回大阪で開催される主要テーマは、水と都市、官民の連携、CEOパネル、ユニオン、水と情報、地下水であり、大阪の特色とも共通する、大阪にふさわしいテーマが選ばれており、参加者の皆様を、次なる行動に導くにふさわしい議論の場をお膳立てできるものと確信しております。

 さて、江戸時代の儒者、詩人でもある広瀬旭荘は、随筆に「天下の貨七分は浪華にあり、浪華の貨七分は舟中にあり」と書き記しています。これは当時、日本の富の約五割が浪華の舟の上にあったことを物語り、それを支えたものは櫛の目のように拓かれた道頓堀川・横堀川に代表される水路であります。このようなことから大阪は、古くから「水の都」と称され、水とともに発展してきた都市であります。

 昨年、政府の都市再生プロジェクトとして「水の都」再生構想が決定されました。これを受け、大阪は、官民あげて「水の都大阪再生協議会」を発足させ、歴史と伝統ある水都の再生に向けてスタートされましたが、今回の水フォーラム開催を契機に、魅力あふれる水の都大阪づくりの気運が一層高まることを主催者として期待申し上げます。

 また、大阪会場では、「水のエキスポ」が、「水と都市と産業、そして未来〜つくり出す水と未来〜」をテーマにインテックス大阪で開催されます。この催しは、主として産業・経済の側面から水問題について触れていただく絶好の機会と考えており、今日から二日間、各分科会において熱い議論を展開される皆様方におかれましても気分転換を兼ねて是非、水のエキスポ会場に足をお運びいただければと存じます。

 大阪会場の水フォーラムにご参加いただきました皆様の熱い思いが、今日の深刻な水問題を克服し、より素晴らしい二十一世紀の地球を子供たちに残せることに繋がることを願って私の開会のご挨拶といたします。