ドイツより帰国して(グローブ総会の報告)
1999年
8月26日

  急なことでしたが,8月21日から24日まで、フランクフルトの郊外で開かれた第14回グローブ・インターナショナル世界総会に参加する為、ドイツを訪問して来ました。

 グローブとは、環境問題に関心を持つ、アメリカ、欧州、日本、ロシアの国会議員で構成された組織です。

元々、私はグローブ・ジャパンのメンバーですが、この組織が誕生して10周年、新たにグローブ・カウンシルを設ける事になり、そのチェアマンを私が勤める事になったので、急に会議に出席しなければならなくなりました。

 今回は、新たに南アフリカ、ウガンダ、インド、カナダからも参加する議員があり、随分盛んになったなと思うと共に、それだけ地球環境が深刻さを増しているんだとの思いも深く感じております。

 超党派の組織、今回も小杉隆さん、堂本暁子さん、広中和歌子さんなど、あるいは報告者として、パネラーとして、夫々の役割を果たされ、若松謙維さんも積極的に討論に参加してくださいました。

 オランダの前総理、UNEP(国連環境計画)事務局長、EU環境庁長官など、錚々たるメンバーが集い、なかなか良い会議でしたが、考えさせられる事もありました。

 環境と貿易を絡ませようとする動き、これに反発する途上国、今までにもあった議論ですが、これに遺伝子組替えの問題が加わり、米欧の対立も厳しいものが有ります。

 環境問題に取り組む熱意は同じでも、手順、手法の違いから議論が対立する事も目立ちました。

 アル・ゴア副大統領がグローブ・アメリカを率いていた頃に比べ、アメリカの姿勢にも消極さが見えますし、これから日本が呼びかけて、アジアにもこの活動を広げて行き、途上国のリーダー達にも参加を呼びかけて行かなければなりません。大変な責任を負う事になったと改めて痛感しております。

 幸い、グローブ・インターナショナルの総裁に堂本暁子さんが選ばれ、コンビを組む事になりました。日本、何処までやれるの?と言った感じで見る冷ややかな眼差しも感じただけに、国際的に環境問題でリーダーシップを発揮出来る、このチャンスをしっかり確保して行きたいと自分に言い聞かせております。

 皆さんにも、是非ご声援を御願いいたします