ハッサン二世国王弔問のためのモロッコ訪問
1999年
7月27日

  7月25日、急逝されたモロッコのハッサン二世国王のご葬儀に参加する為、特派大使として、ゼロ泊3日の旅をすることになりました。

 故ハッサン二世国王は、アフリカ地域の安定化に努力、貢献されたばかりでなく、故ラビン・イスラエル首相などとも関係が深く、中東和平プロセスの進展に関し、重要な役割をはたされた方です。

 皇室からも、高円宮殿下が参列され、日本としても、心からの哀悼の誠をつくすとともに、モハメド六世新国王の治世安らかならむ事を祈る事となりました。 モロッコはわが国にとって、タコ、イカ、マグロなど水産物の重要な輸入先で、さまざまな係わりのある伝統的友好国です。

 各国の弔問メンバーも大変な顔ぶれで、この国に寄せる世界の期待を物語っておりました。

 クリントン米大統領夫妻、シラク仏大統領、ムベキ南ア大統領など、私の良き友人達も皆弔問にかけつけ、久しぶりに話し合う機会ももてた事もご報告すべきでしょう。

 サウジアラビアのスルタン殿下、チャンピ伊大統領などとも久しぶりの再会でしたが、イスラエルのバラク新首相と話す事が出来た事、是非イスラエルを訪問せよとの招待を頂いた事は予期しなかっただけに、今後に繁がると考えております。アラファトさんにも懐かしがられ、頬ずりをされましたが、随分髭が白くなったな、ふと彼の長年のパレスチナ独立への苦労を思いやる、そんな一時もありました。

 弔問外交の大切さを再確認した旅でした。