「CSIS、外交問題評議会」
2000年1月28日

 1月23日から26日まで、新春初の海外出張でニューヨークとワシントンに行きました。ニューヨークでは外交問題評議会、ワシントンでは戦略国際問題研究所(CSIS)主催のグローバル・エイジング・イニシアティヴ(高齢化サミット)で、夫々スピーチを行いました。その内容は別に掲載します。  

  外交問題評議会は非常に格式の高い場所、今年最初のスピーカーと言う事で緊張しましたが 、ここの面白さはスピーチの後の質疑応答、意地悪質問にたいし、答える方のユーモアとゆとりが試される、いかにもアメリカ的な会場です。マクドノウ・ニューヨーク連銀総裁をはじめ錚々たるメンバーが聞きに来てくれました。

 CSISが主催した「民間版高齢化サミット」は、日米欧の高齢化社会への取り組みの中から、共通する施策が取り出せないか?と言うシンポジュームで、相当野心的な試みです。私は日本を代表する共同議長、アメリカの共同議長をモンデール元副大統領(前駐日大使)が勤められ、大変面白い議論が闘わされました。ヨーロッパを代表してイタリアのディニ外相(元総理、私の長い友人です)がアメリカ代表のブロウ上院議員とともに、夫々の状況を報告されました。2回目はヨーロッパ、3回目は来年春、日本で開く事になり、そこで報告を纏める事になるでしょう。  

 一般教書演説の準備に追われ、猛烈に多忙なクリントン大統領が、「龍が来ているなら」とわざわざ時間を取って、ホワイトハウスに招いてくれ、かって自動車協議で私の好敵手だったミッキー・カンターさんを同席させてくれたのは嬉しい驚きでした。友情に感謝しています。  

 ワシントンは猛烈な吹雪、連邦政府も学校も全て休みになる中で、会議が出来るかと心配しましたが、準備に当ったアメリカ側の努力で期待以上の会合になった事を喜んでいます。  下院議長との会談で、来月早々ワシントンで開かれる日米欧の麻薬・覚醒剤対策の大きな会議に出席を強く求められ、日本に戻った所、内閣からも是非出席してほしいと要請を受けましたので、この責任も果たさなければと考えております。