ミャンマー側の歓迎も想像を超えるものでした。国賓に準ずる待遇は、其のままミャンマーが置かれている立場に苦しみながら、何とか自分たちの言い分も聞いて欲しいと言う気持ちの表われだろうと思います。
タンシェ首相以下との会談の中で、ミャンマー側からは、農業関係で化学肥料、医療・教育分野での草の根協力、エネルギーなどについての要望がありました。
私の方からは、大学閉鎖の解除、軍と警察の役割分担の見なおし、憲法改正作業のスピードアップ、経済政策への注文など、多少内政干渉がましい事まで議論して来ました。こうした話は一度で結論の出る話では有りませんが、対話のベースは作れたと思います。驚いたのは、大学の相当部分が既に授業を再開していた事で、実際に見に行ったヤンゴン大学の校舎は多くの学生の姿で賑わっていました。何故、日本のマスコミはこう言うニュースを知らせてくれないんだろうと感じたのは私だけではありませんでした。
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