1月の主要ニュース概要
 
1月8日・9日両日 サウジアラビア王国 リヤドにて
  日本・アラブ対話フォーラム第3回会合
 

 日本・アラブ対話フォーラムの日本側座長である橋本は第三回日本・アラブ対話フォーラム出席の為、サウジアラビア王国リヤドを訪れた。パレスチナ・イラク両国で重要な選挙が行われる直前でのタイミングで開催されたフォーラムでは、政治・経済・文化についてそれぞれ話し合いが持たれた。政治セッションでは、両選挙後、選挙の結果に関するタスク・グループを開催することで合意。

  • 政治セッションでは、両選挙後、選挙の結果に関するタスク・グループを開催することで合意。
  • 経済セッションでは、日本−エジプト・日本−サウジアラビア間で民間の協議体を活用する等して投資環境の改善等について両国間で委員会を設立する事で合意。
  • 文化セッションでは、アラブ世界における日本研究及び日本におけるアラブ研究促進のための専門家タスク・グループの設立について合意。
 
全体写真
サウード外相(サウジアラビア)
 
バーズ大統領顧問(エジプト)
記者会見
 
日本側出席者 
橋本龍太郎 (座長)
宮原賢次  日本経団連副会長
岡本行夫  内閣総理大臣外交顧問
須藤隆也  日本国際問題研究所軍縮・不拡散研究センター所長
山内昌之  東京大学教授
 
サウジアラビア側出席者
サウード外務大臣(座長)
ゴザイビ経済企画大臣
ヤマニ商業工業大臣
 
エジプト側出席者
セラゲッディーン・アレキサンドリア図書館長(座長)
バーズ大統領政治顧問
カランシャウィ観光大臣経済顧問
イスマイール元カイロ大学学長
シャバーナ元駐日大使
 
1月19日(水)兵庫県神戸市ポートピアホテルにて
 国連防災世界会議
 

 国連水と衛生に関する諮問委員会議長の橋本は神戸にて行われていた国連防災世界会議の「国際機関特別セッション」に議長として出席をした。「水による災害は予見可能な場合が大部分であり、有効な警報システムさえあれば人命は守れる」等と出席者に対し訴えた。また、昨年12月に東京で行われた「水と衛生に関する諮問委員会」第二回会合において出された「水災害に関する緊急アピール」を紹介し「水災害による死者を2015年までに半減をする事を国連ミレニアム開発目標に加える内容で今会議でも検討をしてほしいと述べ、水害への備えについて「インフラ等の災害防止には多大な投資と長い時間が必要だが、人命被害は予報警報システムの導入と人々の意識喚起で劇的に減らせる」と呼びかけた。

 神戸会議(国連防災世界会議)の「プログラム成果文書」に「国連水と衛生に関する諮問委員会」は「津波を含む主要な水災害がもたらす人命の損失を2015年までに半減せよという緊急アピールを発出した」と半減目標が盛り込まれた。
* エグランド事務次長(今回の主催責任者)は記者会見において「計画を実現すれば今後10年で災害死者数は半減する」と述べ、諮問委員会の意向を踏まえた発言をした。

スピーチ内容はWhat's Newをご覧ください。

*国連「水と衛生に関する諮問委員会」とは

* メンバーは水・資金調達などの分野の世界的な有識者・オピニオンリーダーで構成
* ミレニアム開発目標達成のための水問題に関する国際的な対応の強化、世界に対するメッセージの発信、水に関する共通理念の確立を狙いとしている