最近、多くの皆様より2種類の同じような質問をお送りしていただいております。この欄を使って、皆様に私の気持ちと思いを率直にお伝えしたいと思います。
6月7日 橋本龍太郎
質問1)何故小泉内閣を支えないのか?
この所、何故小泉内閣を支えないのかというメールを沢山いただくようになりました。総裁選が終わった時、私はTVカメラの前で正式に「闘いが終わった以上、小泉新総裁を全力で支える」と宣言しました。その後、小泉総裁から、特に行政改革を党側で手伝って欲しいとご要請をいただき、現在党行革本部の最高顧問兼常任顧問として石原行革担当大臣を支えて連日努力しております。
「小泉内閣を全力で支える」と言う発言は、その後もいろいろなパーティの席上でも、平成研の総会の席上でもたびたび繰り返し話しております。報道各社がそれを報道してくれないのは私にはどうにもなりません。本日スタートした国家戦略本部の第一回会合でも、小泉総裁の指示を受けて同席し、今後の運営のご相談をいたしております。
 
質問2)福田官房長発表のオーストラリア外務大臣との会談内容は、本当なんですか?
改めて事実関係を時系列でお話します。
まず、5月29日、ダウナー・オーストラリア外相と50分あまりの会談をいたしました。これはオーストラリア側からの申し入れを受けたもので、当方から申し入れたものではありません。その後、6月4日の読売新聞朝刊に関連の記事が掲載されました。しかし、私はこの会談の内容をまったく公表しておりません。読売新聞からこの会談についての取材はありませんでした。
4日、朝刊を読み、官房長官にお電話をし、この記事について、取材を受けていない旨を説明いたしました。その後もマスコミの取材依頼が相次ぎましたが、「外交上イエスともノウとも言わない」と全てお断りしています。
5日にいたり、この記事がオーストラリアでも問題となっており、ダウナー外相が批判の対象となっておられることを聞き、会談に同席しておられた在日オーストラリア大使をはじめ同席して居られた関係者にも確認をとった上で、15時40分から記者会見を開き、「ダウナー外相が田中外相との話し合いについての情報を米国に伝えると述べられた事、また、私が米側にはこの発言を伏せて欲しいと要請したと報道されていることにについては、そのようなやり取りは全くありませんでした。」と説明しました。この会見を開く前にも官房長官にはお電話しております。
官房長官が定例記者会見の席上、記者からの質問にどうお話しされたかは私が如何こう申し上げるべきことではありません。