アジア太平洋環境開発フォーラム 第三回会合
 
1月25、26の両日、アジア太平洋環境開発フォーラムの第3回実質会合が、中華人民共和国桂林市で開催され、 新春早々、議長を務めてきました。
昨年、ヨハネスブルグ環境サミットが終わり、ちょっと環境問題に対する各国の熱意が冷めかけているときだけに、 各国を代表して参加している委員各位の熱意は一層熱いものがありました。
この会議は環境問題に対するオピニオンリーダーたちが各国1人、さまざまな 国から選ばれて参加するものです。
主催国中国からは国家環境保護総局王玉慶副局長、広西チワン族自治区李金早常任委員、王躍飛桂林市長をはじめ環境 関係に関心を持つ人々が参加し、熱心に議論に聞き入っていました。
この会議、皆違った問題意識を持ちながら、他人の意見に真剣に耳をかたむけるのに も真剣なのが嬉しいことです。今回は間もなく日本が主催国となって「世界水フォーラム」が開かれることもあり、水についての議論が多く行われました。
その水、たとえば太平洋の島嶼国、パラオ、トンガ等からは海面上昇により国が水没することへの恐怖が語られる、あるいはイランからは旱魃のための水源 の枯渇、カザフスタンからはアラル海の面積縮小の状況報告など日本から想像するのが難しいようなテーマが次々と出てくるんです。中国自体、黄河の水が 不足しているので揚子江から運河を作って水を引くというプロジェクトを最近スタートさせました。
3月半ばにはじまる「水フォーラム」に、どんな感じでこ れらの課題を反映させれば良いのか、思い悩む昨今です。